2010年11月08日

尖閣諸島問題について

台湾出身の金美齢さんの公式ホームページ・コラムの欄、「尖閣諸島の問題について」からの転載です。

興味深い内容だと思います。

中国との関わり方だけでなく、
海外に住み、日々外国人と接している私にも役立ちそうなヒントがたくさんありそうだと思いました。


ちなみに金美齢さんは2009年9月に日本に帰化されています。




**********************

- 中国に何を言っても無駄である。これは日本人の問題です -


尖閣諸島問題について (2010年10月04日)


 私は、中国にもの申すのではなく、日本政府、日本国民にもの申したいと思います。

まず、以前から私が指摘している通り、民主党が素人政権であることが分かりました。

勿論、それが証明されても全然嬉しくはありません。

今回の事件を通じて、中国人は、何でもありで、理屈が通らない、自分のやりたい事をやっている相手だと

分かったはずです。中国人に一歩譲ったら、二歩攻め込まれるということを私は言い続けてきました。

日本人同士だったら阿吽の呼吸で、今日私が譲ったら、明日はあなたが譲ってくれるだろうと思うでしょう。

しかし、中国にはそれは通用しないのです。弱いと思ったら嵩に懸かってくるのが中国人です。それが全然

分かっていないのが日本人です。


 日本と中国は隣の国だから付き合わない訳にはいきません。だからこそ、相手を良く知る必要がありま

す。日本人はこうだから、中国人もこうだろうと幻想を抱きながら付き合う事は、最初から間違いなので

す。中国人のメンタリティーを理解しないと、交渉ごとは成り立ちません。日本人はいつも自分のメンタリ

ティーで相手を考えます。そもそも日本国憲法の前文には、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼し

て」と書かれていますが、そんな国はありません。特に中国は違います。どの国も国益優先ですが、中国は

国益が常に優先です。そして手段は、何でもありの国です。常に手持ちのカードをどう有効に使うかという

事ばかり考えている国です。このことを承知の上で、日本は物事を計らなければならないのです。

 今回のように漁船の船長を逮捕するのであれば、最後まで貫き通す覚悟と用意がなければ、逮捕してはい

けないのです。コラムニストの勝谷雅彦氏が、自民党は逮捕もできなかったが、民主党はやったのだと、テ

レビで発言していましたが、それが間違いなのです。その貫き通す覚悟と準備ができていなければ逮捕はで

きないのです。つまり見逃し、追い出すしかなかったのです。もし逮捕してしまったら後の処理がこのよう

になるのは見えていました。途中で腰砕けになるぐらいなら、最初からやるなと言いたい。だから、週刊誌

で特集として、中国にもの申すという態度は間違いなんです。中国に何を言おうと中国は聞きません。自分

の考えで物事を進めているだけですから。論理も、ロジックも、世界的な常識も、何でもないのです。何を

言っても意味がないのです。

 今、日本政府に期待しても、ある意味アマチュア政府だから仕様がない。むしろ、日本人に言わなければ

いけないと思っています。今回の事件で、常日頃私が伝えてきたことが、正しいということが認識されたと

思います。何を考え、どうすればいいか、そのことを日本人が考えなければいけない。中国人のメンタリ

ティーと日本人のメンタリティーは全く違います。それを認識して付き合い方を考えないといけません。台

湾はいずれ、あのブラックホールに飲み込まれます。その次は日本なんだと常々、私は言ってます。その覚

悟を日本人は持たなくてはいけないと強く言っているのです。

 今回も、日本の領土を守れるかどうかの瀬戸際ですが、日本人がその覚悟を示さない事には、今後ますま

す中国は要求してきます。既に尖閣諸島には中国の監視船が来てます。釈放された船長も、また尖閣諸島に

魚を捕りにいきたいと言ってるじゃありませんか。私のスタッフも、あのVサインは何なんだと言っていまし

たが、彼らにとっては、勝利の宣言なのです。あれが中国人のメンタリティーです。今フジタの社員が拘束

されていますが、すべてをカードにしてしまう国なのです。そして、それぐらいしないと、政権が潰れて、

胡錦濤国家主席、温家宝首相も引きづり降ろされてしまう国です。自分たちの権力を保つためには、強硬手

段にでるしかないのです。そのような国なのです。空念仏のように日中友好と言っていてもダメで、日本は

いざという時に、カードにされないくらいの危機管理はしておかなければいけません。漁船がぶつかってき

ている映像もなぜ公開しないのか、何に遠慮しているのかと言いたい。

 日本人に目覚めてほしい。私が言い続けてきたこの危機感を覚えている方は、この現実を目の前にして、

目覚めてほしいと思ってます。

 今回逮捕したのであれば、最後まで貫き通さなければいけない。日本人の覚悟をみせないといけない。そ

れなのに、妥協して船長を返しても、中国は全然折れないどころか、嵩に懸かっているじゃありませんか。

本当は関わりにならないのが一番いいのです。しかし、そういうわけにはいかないから、関わる場合には、

覚悟せよ、そして、相手のメンタリティーを充分に認識した上で、タフなネゴシエーターを全面に打ち立て

なければならないのです。これしかないのです。しかし今そういう人はいない。民主党はあらゆる意味でア

マチュア政権です。鳩山由紀夫元総理大臣も軽い発言をしていましたし、菅直人総理大臣も軽々しい発言を

しています。それでは、国際社会では、通用しません。相手は老練な中国です。すべてのカードを自国のた

めに有効にだけに使おうと思っています。

 中国には、次のような四字成句があります。魯迅が残した言葉で「打落水狗」です。つまり「水に落ちた

犬は叩け」という意味です。日本人であれば、水に落ちた犬に対して、可哀想だから助けてあげようという

のが日本人のメンタリティーですが、中国人は、そうではないのです。水に落ちた犬は立ち上がれないよう

に打ちのめせと、そう「打落水狗」は言っています。ですから今回でも、一歩譲ったら、お前の方が間違っ

ていたから、更に謝罪と弁償をしろと言うのです。そして一番日本人が弱いのが、人の命。中国は、日本人

4人を拘束しました。私のスタッフも、温家宝首相の国連での演説のタイミング、船長のV サイン、花火に

ブラスバンド演奏での帰国歓迎の様子、日本人4人の拘束などと、シナリオライターがいるのかのようだと

言っていました。私にしてみれば、今回の事件は全然不思議な事じゃありません。中国人がこのようなこと

をやるということは当り前のことなのです。

 交渉するにも、相手のメンタリティーを分かった上で、タフな人が求められます。ちょっと言われるだけ

で、弱気になり、ストレスに弱い人であってはダメなのです。でなければ、相手にしないことです。元台湾

総統の李登輝氏は、よく「交渉しないのも、一種の交渉だ」と言っていました。それぐらいじゃないと、中

国という巨大な覇権主義国家を相手にできません。日本も、交渉できる人をこれから養成していかなければ

いけないのです。私は、このことを偏見で言ってる訳でもなく、私が知っている中国の話をしています。台

湾で見聞きして、私が洞察した事を話しています。今や最前線は日本なのです。日本人は覚悟が足りないの

です。

 最後にとっても大事な事は、中国と、もめている国々があります。中国は、南シナ海の西沙諸島ではベト

ナムなどと領有権争いをし、南沙諸島では、ベトナム、フィリピン、マレーシアなどと領有権争いを起こし

ています。これらの国は、日本がどう出るか、やきもきしながら見ていました。しかし、日本の対応は、こ

れらの国にもの凄く失望させました。それが、今回の日本の大罪です。これは絶対言わなければいけない。

強大な覇権主義国家に対して、いかに対峙するか。これらの国々が連帯して中国に立ち向かい、領土問題で

覇権主義は許さない、無茶はさせないという姿勢を示し、異議を唱えなければいけません。これらの国は、

今回の日本の対応をみて、一番肝心な日本が、これほど腰抜けだということでがっかりしていると思いま

す。今回の大きな損失は、これらの国々の信用を失ったことでしょう。日本に、いざという時にはリーダー

シップを発揮して、中国の覇権主義を止めてほしいと思っていたはずです。それが全部失望落胆してしまっ

たと思います。今回の問題で、これが一番の大罪なのです。


金美齢さんの公式ホームページより転載:
http://www.kin-birei.com/column/101004.html


***********************

ブログランキングに参加中♪ 
Thank you for your support!

banner_02.gifにほんブログ村 海外生活ブログへ
posted by Yogacat at 06:02| Comment(10) | TrackBack(0) | ドイツ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うんうん、興味深いです。
日本人らしさは大事にしたいけど、それが通用しないところもありますからね。

それにしても特に今の日本のマスコミ、そしてそれを鵜呑みにしがちな国民には、危機感を覚えます。

Posted by 麻 at 2010年11月08日 22:54
日本人らしくないと、日本人から言われる事が多いのですが、息子たちには「相手は日本人じゃないんだよ!」と、ときどき叱責されます。
言うべきことを言うと、日本人にはらしくないと言われ、遠まわしに言うと、通用しないと言われ…日本人って、大変ですよね。

今回の件は、山のように言いたい事があるけれど…
日本人があれだけデモに参加したという事実、国民の危機感を政府・マスコミはしっかり受け止めるべきですね。でもね、中国大使館の近くに住んでいたのでよくわかるけど、あそこは昔からデモ行進とまでならなくても、それなりに色々あったのに、どこのメディアも報道しなかっただけなんですよね…。

Posted by ゆき珠 at 2010年11月09日 19:43
麻さん、
最近は、何かおかしいぞと気付き始めてきた日本国民も増えているようです。

日本のように平和な国だけだとよかったんですけどね。
Posted by Yogacat at 2010年11月10日 04:58
ゆき珠さん、
中国大使館の近くですか。
まじかでいろいろ目撃されたんですね。

今回の件で初めて危機感を覚えた日本国民も少なくないようですね。
気付いたら日本がなくなっていた、私達の帰る祖国が消えていたなんて事にならないようにしましょう。
(さてどうするかな?)

Posted by Yogacat at 2010年11月10日 05:29
こんにちは。はじめてコメントします。ドイツ在住で伊人の夫を持つ者です。
この件に関しては、中国に対するより日本政府にもどかしくてたまらないのが正直なところです。

しかし夫に話をしたら、”中国は国益のために当然のことしてるだけでおかしくない、理解できる”と言うので大喧嘩となり、改めて国際結婚の難しさを感じました。

日本人らしさには美徳が沢山ありますが、政府には国際的な駆け引きを”プロ”として当たって欲しいと心から願って止みません。
Posted by clover at 2010年11月15日 02:22
cloverさん、コメントありがとうございます!
私もこの件に関してのコメントを夫にする事がありますが、ちょっと温度差を感じます。

日本には、海千山千の外国人相手に交渉できるタフでキレる政治家が絶対に必要ですよね。
海外を渡り歩いてきたビジネスマン、子供の頃から外国人と接してきた帰国子女、海外で百戦錬磨してきたスポーツマンあたりからカリスマ的政治家が出ないかなぁと思ったりしてるんですけどね。

また遊びにいらして下さいね。
Posted by Yogacat at 2010年11月16日 06:23
Yogacatさん、はじめまして!
日本の外交には私も以前からやきもきさせられていたので(今は失望に近い・・・)、“尖閣”の文字をブログ村で見つけ、おじゃましました★

金美齢さんの発言にはいつも共感しています。
日本の現政権はほんっとに救いようがありませんね。これは私は政権誕生前からわかっていましたが、もう現実になったなという感じです。政権や首相の発言・動き、日本のマスメディアの偏向報道を見ても、日本ってどこの国?もう中国になったの?!って思います。

海外に住んでいると余計に日本人のぬるさが目に付きますね。遠慮深さ、思慮深さ、譲り合いの精神、以心伝心といった日本人の美徳って残念ながら、一歩外に出ると通用しないどころか欠点にしかなりません。

このままだと日本は間違いなく、中国になってしまうでしょうね。。。
ネットがあるのが唯一の救いでしょうか・・(救いになるかな?)
Posted by ビバちゃん at 2010年12月02日 21:57
ビバちゃんさん、コメントどうもありがとうございます。

>遠慮深さ、思慮深さ、譲り合いの精神、以心伝心といった日本人の美徳って残念ながら、一歩外に出ると通用しないどころか欠点にしかなりません。

「日本人の美徳」を海外でうまく使い分けられるといいですね。そうするにはやはり海外へ出て経験する事が必要ですね。 
外国でそれなりに苦労してきた海外駐在経験者や帰国子女あたりから日本のカリスマ的リーダーが出れば日本も変わるかもしれませんね。
Posted by Yogacat at 2010年12月03日 06:35
中国は、中原に鹿を追う伝統的な覇者の国。
だから、中国人に覇権主義は避けられない。
力を示したものが覇者となる。
漢民族が、東夷 (とうい)・西戎 (せいじゅう)・南蛮 (なんばん)・北狄 (ほくてき)に対して種々の要求をする。
議論を好まない。覇者はただその力を示す。
口実は、その後からついてくる。

中国語には、時制がない。
中国人は、現実しか語らない。
聖人と呼ばれる孔子でさえそうであった。
宗教の内容など、彼らにとってどうでもよいことである。宗教は、何でもあり・何でもなしである。
自分の都合が悪くなれば、覇者は書を燃やし儒者を坑する(儒者を生き埋めにする)。
このやりかたは、今日に至るまで変わることがない。

力は正義である。(Might is right).
自分の考えている「あるべき姿」の内容を相手に穏やかに話し、手には棍棒を持っているのが上策である。さすれば、正義は我が方に来る。
日本の武士の子孫は、余念のない刀の手入れを怠っているのではないか。
力不足であっては、実効支配もままならない。
それでは、歌詠みにでもなるか。
文武両道は難しい。


http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812


Posted by noga at 2011年02月28日 17:44
nogaさん、コメントありがとうございます。
>中国語には、時制がない。
>中国人は、現実しか語らない。

興味深いですね。 
Posted by Yogacat at 2011年03月04日 06:05
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/168660898
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。